《 はじめに 》

 「幼稚園の先生ってラクそうでいいよね〜。いつも子どもと遊んでばっかで楽しそー」時々こんな風に言われます。うーん......

 幼稚園教育は「環境を通して行う教育」です。小学校以降の、時間割で区切られた教科学習に比べると、なかなかその意義が理解されにくい。

 教師は子どもの発達段階に即したねらいを定め、それを実現させるためにさまざまな環境を「しかけて」いきます。そして実際の子ども達の反応を見ては細部を微調整してゆく。このへんが教師の腕のみせどころなのですが、なにぶん既成の教科書をつかって授業している訳ではありませんから、一見「ただ遊んでいるだけ」のように見えるのですね。そして、そんな風になにげなく、ただ楽しく遊んでいるだけのように見えるように、教師は日々放課後の教室で頭をひねり、汗をかきながらせっせと保育の下準備に精をだすのです。

 子どもは子ども自身で人生の基礎を学び取っていきます。でも、だからといってすべてをいいかげんに放置していたら子どもはうまく育たない。毎日の園生活の規則性や自由な遊び、時には課題、そして集団の中での人間関係。これらを大人がうまく設定してこそ、子どもの潜在力は芽を出すのです。子どもの持っている力を信じ、その発芽のための環境を整え、ここぞという所で支援する。下から支えたり、上から引っぱったり、隣りにそっと寄り添ったり。ときには離れた所から見守ります。それは決して「放任」ではありません。気質も家庭環境もそれぞれ異なる子ども達に対し、「今のこの子」に必要なアプローチは何だろうと考えてゆくのです。

 「妙に大人びた子ども達と、幼稚な大人たちの国ニッポン」と言われます。子ども時代を真に子どもらしく過ごせないと、きちんと自立した真の大人にはなれないのかもしれません。子ども達に本当に子どもらしい子ども時代を保証する、そんな場が切実に必要とされています。

 伝統と宗教を切り捨てて、ひたすら経済至上主義で突っ走ってきた戦後の日本。そのひずみが今さまざまな所に出ています。私たちは失われたバランスを取り戻し、自ら軌道修正していかねばなりません。今ほど「本物の教育」が求められている時代はないと言ってもいいでしょう。教育こそが日本の未来をつくるのです。

まいづる幼稚園

学校法人松岬学園 まいづる幼稚園

〒992-0052 山形県米沢市丸の内1丁目1−47

TEL 0238-23-1489 / 0238-27-0068

FAX 0238-27-0068